【3月30日 AFP】ツール・ド・フランス(Tour de France)を2度制したアルベルト・コンタドール(Alberto Contador、スペイン)を擁するティンコフ・サクソ(Tinkoff-Saxo)は29日、ビャルネ・リース(Bjarne Riis)監督の解任を発表した。

 デンマーク人指導者のリース監督は先週、停職扱いとなっていた。

 ロシア人の億万長者オレグ・ティンコフ(Oleg Tinkov)氏がオーナーを務めるティンコフ・サクソは、「契約の解除で合意に至った。合意条件については内密のままとし、両者ともにこれ以上コメントすることはない」と声明を発表している。

 1996年にツール・ド・フランスを制したリース氏は、2007年に過去のエリスロポエチン(EPO)使用を告白。1999年の現役引退以降はチームの経営に携わっており、2013年シーズンを前に、ティンコフ氏へ当時のチーム・サクソバンク(Team Saxo Bank)を売却した。

 チームを作り上げたリース氏は2011年にコンタドールと契約を結ぶと、今季はペーター・サガン(Peter Sagan、スロバキア)を獲得した。

 ティンコフ氏が、今季序盤の振るわない成績に不満を抱いているとうわさされていた一方で、コンタドールはリース氏が「自分のキャリアの中で大切な人」だと話し、監督を支持すると表明していた。

 チームは、リース氏を停職扱いにしたことは、チームの成績とは関係ないとしていた。(c)AFP