【3月30日 AFP】イスラエル考古学庁(Israel Antiquities AuthorityIAA)は29日、テルアビブ(Tel Aviv)の工事現場から古代エジプト人がビール醸造に用いた約5000年前の陶器の破片が見つかったと発表した。

 発掘チームによると、現場からは青銅器時代初期(紀元前3500~3000年)の食物貯蔵用の穴17個も発見された。これは5000年前のテルアビブ中心部に「エジプト人居住地」があったことを示す初めての発見で、青銅器時代初期の古代エジプト人の存在を示す証拠としては、これまで見つかった中で最も北に位置するものだという。

 イスラエル考古学庁によると、これまでの発掘結果から、すでに紀元前4000年紀半ばにエジプトのナイル(Nile)川デルタ地域でビール醸造が行われていたことが分かっている。古代エジプトではビールは「国民的飲料」で、年齢や性別、地位にかかわらず広く飲まれていたという。(c)AFP