【3月29日 AFP】サッカー欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)は28日、予選の試合が各地で行われ、グループHのイタリアはブルガリアと2-2で引き分けた。

 イタリアは、この試合が代表デビューとなったエデル(Eder Citadin Martins)が終盤に決めた同点ゴールに救われ、雨の降りしきるソフィア(Sofia)で引き分けに持ち込んだ。

 イタリアでは先週、ブラジル出身のエデル、さらにアルゼンチン出身のフランコ・バスケス(Franco Vazquez)の初招集が話題を呼び、「オリウンディ(帰化選手)」の議論が再燃していた。

 それでも、少なくともエデルは懐疑の声に結果で応えたと言えるだろう。後半途中から出場したエデルは、試合終了6分前に見事な同点ゴールを決め、敵地ヴァシル・レフスキ国立競技場(Natsionalen stadion Vasil Levski)での勝ち点1をもたらした。

 エデルはイタリア放送協会(RAI)に対して、「信じられないよ。アントニオ・コンテ(Antonio Conte)監督は僕を信頼してくれて、そして重要なユニホームをまとって得点を決めることができた。これからもチャンスをもらえたら嬉しい」とコメントした。

 グループHのイタリアは、これで予選5試合を終えて無敗を守っているが、そのうち2試合は引き分けで、首位クロアチアと勝ち点2差、3位ノルウェーと同2差の2位にとどまっている。

 イタリアはユベントス(Juventus)の司令塔アンドレア・ピルロ(Andrea Pirlo)を欠いたほか、同じくユベントスのクラウディオ・マルキジオ(Claudio Marchisio)も、27日の練習で膝を痛めたため代表を離脱し、31日にトリノ(Turin)で行うイングランドとの親善試合も欠場する。

 またこの試合では、正守護神のジャンルイジ・ブッフォン(Gianluigi Buffon)が直前で出場を回避したため、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)のサルバトーレ・シリグ(Salvatore Sirigu)がゴールを守った。(c)AFP/Justin DAVIS