【3月25日 AFP】南米チリ中部で続いている山火事で、当局は24日、3つの国立公園・自然保護区に警報を発令したと発表した。深刻な干ばつに見舞われていたアラウカニア(La Araucania)州南部で1週間以上前に発生した今回の山火事では、数千年の歴史を持つ森にも火の手が迫っている。

 内務省高官は、「今日明日での鎮火は難しいものの、26日までには山火事を消し止めたい」と語った。

 山火事により、これまでにコンギジオ国立公園(Conguillo National Park)と2つの自然保護区の計5700ヘクタールが焼失した。コンギジオ国立公園には、高さが50メートル、樹齢が1000年を超えることもあるチリマツ(学名:Araucaria araucana)の森林があり、人気の観光地となっている。(c)AFP