【3月25日 AFP】イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)に所属するペトル・チェフ(Petr Cech)は24日、正GKのティボー・クルトワ(Thibaut Courtois)の控えで居続けることは「無理だ」と述べ、在籍した11年間でたくさんの成功を収めてきたチームを今夏に退団することを示唆した。

 28日にラトビアとの欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)予選を控えているチェコ代表のチェフは、プラハ(Prague)で報道陣に対し、「もう1シーズンもこのような状況を続けたくないのは当然だ」と語っている。

 32歳のチェフは、今季のプレミアリーグで4試合しか先発出場していないが、すべて無失点に抑えている。その一方で、チェフより10歳若いベルギー代表のクルトワは、リーグ戦で25試合に先発出場している。

 チェルシーとの契約を2016年の夏まで残しているチェフは、「プレーしたいから、自分が現在置かれている状況について考える必要がある。ベンチに座りたくはない」と語った。

「私はこれまで15試合や20試合ではなく、年間平均50試合から60試合に出場してきたんだ」

 2002年に代表デビューを果たして以降、チェコ代表として100試合以上に出場しているチェフにとって、今季唯一の慰めは、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)に2-0で勝利したイングランド・キャピタル・ワン・カップ(Capital One Cup 2014-15)決勝に出場し、トロフィーを掲げたことだろう。

「もっと試合に出場したいと考えていることを秘密にはしていない。ただ状況に変化はないから、シーズン終了後に対応することになる」

「具体的なオファーが届けば検討する。無視できないオファーがあれば、考えることになるだろうね」

 チェフはプレミアリーグ優勝3回、2012年に欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)、2013年にヨーロッパリーグ(UEFA Europa League)制覇を果たすなど、チェルシーで数多くのタイトルを獲得している。

 チェフにはリバプール(Liverpool FC)やアーセナル(Arsenal)といったプレミア勢のほかに、イタリア・セリエAのASローマ(AS Roma)、フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)が獲得に興味を示しているとされている。(c)AFP