【3月25日 AFP】リビア第2の都市ベンガジ(Benghazi)で24日、自動車爆弾を使った自爆攻撃があり、少なくとも兵士7人が死亡した。一方国連(UN)は同日、産油国リビアにまん延している暴力行為の根絶を目指す提案を行った。

 特殊部隊の報道官2人が発表したところによると、ベンガジの空港へ向かう道沿いの「軍検問所2か所で自爆攻撃が発生し、兵士7人が死亡、12人が負傷した」という。いずれも自動車爆弾が使われた。

 犯行声明は出されていないが、国際社会が支持する政府側の部隊はイスラム系戦闘員らからベンガジを奪還しようと何か月も戦闘を続けている。

 リビアでは2011年、北大西洋条約機構(NATO)の支援を受けた民衆蜂起でムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐の長期独裁政権が崩壊。以後政情不安が広がっている。

 昨年8月、イスラム武装組織連合「ファジル・リビア(Fajr Libya、リビアの夜明け)」が首都トリポリ(Tripoli)を掌握してからというもの、議会と政府がそれぞれ2つずつ生まれ、国際社会が認めた政府は同国最東部に移った。