【3月24日 AFP】両親を殺害しバラバラにした遺体を調理し「焼き豚のように」弁当箱に詰めた香港(Hong Kong)の男に23日、終身刑が言い渡された。

 2013年に香港を震撼させて事件で、ヘンリー・チャウ(Henry Chau)被告(31)が殺害した高齢の両親の頭部は、2台の冷蔵庫の中から見つかった。頭部以外の遺体は、塩を振って「焼き豚のように」調理し、弁当箱に詰められた状態でごみ箱の中から発見された。20日間の公判では、その過程が語られた。

 香港高等法院(高裁)のマイケル・スチュアート・ムーア(Michael Stuart-Moore)裁判長は、2人の殺害により、チャウ被告に終身刑を言い渡した。さらに埋葬法違反で9年4月の禁錮刑も言い渡された。同裁判長は、被告は「自己陶酔的で、成功幻想にとらわれていた。実際には他人を思いやる気持ちがなく、非常に危険な人物だ」と述べた。

 チャウ被告は、埋葬法違反は認めていたが、殺人罪については無実を主張していた。また共犯とされた被告の友人には先週20日、無罪が言い渡された。(c)AFP