■バルセロナは最近19試合で18勝目

 迎えた後半、最初にチャンスを作ったのはレアルだった。またしてもベンゼマとロナウドの息の合ったプレーから、今度はベンゼマが抜け出してシュートを放ったが、これはブラーボがかろうじてセーブした。

 そしてレアルはここでまたしても不意打ちを食らう。アウベスが前線に長いボールを送ると、スアレスが頭上を越えるボールを絶妙なトラップでコントロールし、シュートをファーサイドの隅に流し込んだ。

 レアルはその後、前半にシミュレーションで警告を受けていたロナウドが、ハビエル・マスケラーノ(Javier Mascherano)にファウルを受けたあとに蹴りを見舞ったようにみえたが、幸運にもレッドカードは出されなかった。試合は激しいプレーが続き、最終的には11人にイエローカードが出されている。

 一方、バルセロナはネイマールが自陣からのドリブルで次々とレアルの選手を抜き去ってシュートを放ったが、これは大きく枠を外れ、前半のミスを埋め合わせることはできなかった。

 そして最近の驚異的なプレーを考えると、この試合ではここまでおとなしかったメッシが後半28分、カーブをかけたシュートを狙ったがわずかに枠をとらえられず、勝ち点3を決定づけることはできなかった。

 さらにスペースが空きだすなかで、メッシのパスからネイマールに好機が訪れたが、力の入りすぎたシュートはまたしても枠外になった。

 すると、再三チャンスを逃していたバルセロナはひやりとする場面を作られ、ベンゼマのシュートがDFに当たってコースが変わったが、ここはブラーボが見事な反応を見せてボールをはじき出している。

 バルセロナも最後までチャンスを作ったが、ジョルディ・アルバ(Jordi Alba)やメッシのシュートはカシージャスに防がれて追加点を奪うことができなかった。それでも相手には得点を許さず、最近19試合で18勝目を挙げた。(c)AFP