【3月22日 AFP】テニス、BNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2015)は21日、男子シングルス準決勝が行われ、大会第2シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は7-5、6-4で第6シードのミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)を下し、史上最多となる5度目の優勝に王手をかけた。

 年齢を感じさせないフェデラーは、1月の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2015)3回戦でアンドレアス・セッピ(Andreas Seppi、イタリア)に敗れたのが今季唯一の黒星で、ここまでの戦績を16勝1敗としている。

 33歳のフェデラーは、2004年からの大会3連覇と2012年の優勝で、BNPパリバ・オープンの最多優勝記録を保持しているものの、昨年大会の決勝ではノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)に敗れ、惜しくもタイトルを逃した。

 フェデラーは決勝で、前回覇者のジョコビッチと対戦することになっており、頂上決戦は2年連続で同じ対戦カードとなった。

 1時間26分の試合で、フェデラーはビッグサーバーのラオニッチの勢いを封じ、5本のサービスエースと15個のウイナーを記録した。

 また、一度もダブルフォールトを犯すことなく、アンフォーストエラーを11個にとどめ、ラオニッチのサービスゲームを2度ブレークした。

 フェデラーは、「よくできたと思う。第1セットではボールが安定しなかったけど、第2セットでは序盤にブレークできたから、そこから勢いに乗れたよ」とコメントしている。

 ラオニッチは前日、第3シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)を破る番狂わせを演じ、好調を維持してこの試合に臨んでいた。3年前のBNPパリバ・オープンでフェデラーと初めて対戦した際、第1セットを奪取する力強さを見せていたラオニッチだが、この日はストレートでフェデラーの前に屈した。(c)AFP/Greg Heakes