【3月20日 AFP】イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)を率いるルイス・ファン・ハール(Louis van Gaal)監督が、同クラブでの仕事を最後に、監督業を引退することを考えていると明かした。

 ファン・ハール監督はユナイテッドと2017年までの契約を結んでいるが、それを延長するかしないかは別として、オールド・トラフォード(Old Trafford)を去ると同時にサッカーから永久に離れることを考えている。

 これまでFCバルセロナ(FC Barcelona)やバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)、オランダ代表などを率い、現在63歳になるファン・ハール監督は、ユナイテッドでの仕事を楽しんでいるものの、それが終われば、指導者としての輝かしいキャリアに幕を下ろそうと真剣に考えている。

 ポルトガルのアルガルベ(Algarve)にある別荘で夫人との時間を過ごしたいという監督は、英紙デーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)によるインタビューで、「私ももう年だ。これが最後の仕事になる。間違いない」と話した。

「子どもや孫たちにかまってやらないと。それに妻にも。家族なんだから当然だ。今は気にかけてやれてない。孫の誕生会にも行けなかったんだ。いまいましい」

「妻は今すぐやめてほしいとずっと言ってる!5年前からだ!」

「私にはポルトガルの楽園があるんだ。やめたらそこへ行って、ゴルフをしたり、絶品の料理を楽しんだりしたい」

 今季ここまで、つまらない試合をたびたび見せてきたユナイテッドだが、前節のトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)戦は3-0で大勝し、リーグ4位以内の確保へさらに近づいた。

 これまでも欧州の強豪を率いてきたファン・ハール監督だが、自身はユナイテッドがこの星で一番のビッグクラブだと考えている。

 指揮官は、「(シーズン前に)米国でレアル・マドリード(Real Madrid)やリバプール(Liverpool FC)、ローマ(AS Roma)、インテル(Inter Milan)、ギャラクシー(Los Angeles Galaxy)と3週間で5試合を戦ったが、合わせて30万人の観客のうち、28万人が赤いユニホームを着ていたように思う」と話した。

「マンチェスター・ユナイテッドが世界一のビッグクラブだよ。レアルより上かって?グローバルな人気という意味ではそうだ。歴史はまた別だがね」

(c)AFP