【3月20日 AFP】2014-15アルペンスキーW杯は19日、フランスのメリベル(Meribel)で女子スーパー大回転の最終戦が行われ、優勝したリンゼイ・ボン(Lindsey Vonn、米国)が男子のインゲマル・ステンマルク(Ingemar Stenmark、スウェーデン)氏に並ぶ通算19個目のクリスタルグローブを獲得した。

 18日の滑降で18個目のクリスタルグローブを獲得したばかりのボンは、オーストリアのアンナ・フェニンガー(Anna Fenninger)に対して種目別ではわずか8ポイント差の首位でこの日のスーパー大回転に臨んだ。

 まず15番のゼッケンをつけたフェニンガーが、全長1.7キロメートルのロック・ド・フェル(Roc de Fer)コースで1分8秒19を記録してトップに立ちライバルにプレッシャーをかけると、その4人後にスタートしたボンも、太陽の光が降り注ぐパウダースノーの中で全力の滑走をみせた。

 そして、2009~2012年に続く5回目の種目別優勝を目指しノーミスで滑りきった30歳のボンは、1分7秒70で圧勝すると、W杯通算勝利数を67勝まで伸ばした。

 ボンが滑降とスーパー大回転の2冠に輝くのは2011-12シーズン以来で、通算では5回目となり、女子では3回以上この快挙を達成している選手は他にいない。

 一方、ボンから0秒80差で3位表彰台に上ったティナ・マゼ(Tina Maze、スロベニア)は、60ポイントを加算して合計1421ポイントとし、総合争いでフェニンガーに32ポイント差で食い下がっている。

 女子のW杯は、これで21日の回転と22日の大回転を残すのみとなっている。(c)AFP