【3月19日 AFP】サッカー日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ(Vahid Halilhodzic)新監督は19日、今月行われる国際親善試合に向けた招集メンバーを発表し、遠藤保仁(Yasuhito Endo)の代表キャリアに終止符を打った。

 ハリルホジッチ監督は、第16回アジアカップ(2015 AFC Asian Cup)で代表152キャップ目を飾り、際だった代表キャリアを誇る35歳の遠藤をたたえたが、27日のチュニジア戦と31日のウズベキスタン戦を前に、将来を見据えるときだと語った。

「とある名前がリストに無いことに気づくだろう」とハリルホジッチ監督は述べた。

「遠藤保仁は日本のサッカー界に大きく貢献した。(2018年の)W杯ロシア大会(2018 World Cup)の準備に向けて私はここへやってきた。しかし、遠藤が日本に貢献したことは決して忘れてはいけない。敬意を表したい」

 昨年のW杯ブラジル大会(2014 World Cup)でアルジェリア代表を率いたハリルホジッチ監督は、ハビエル・アギーレ(Javier Aguirre)前監督がかたくなに招集することがなかった遠藤のチームメートの宇佐美貴史(Takashi Usami)を招集している。

 欧州組では、本田圭佑(Keisuke Honda)や香川真司(Shinji Kagawa)、長谷部誠(Makoto Hasebe)、長友佑都(Yuto Nagatomo)、内田篤人(Atsuto Uchida)らが招集されているが、内田と長友は負傷のため出場は微妙となっている。

 31人のメンバーと12人のバックアップを発表した後、ハリルホジッチ監督は「各ポジションで競争があるだろう。調子の良い選手を呼んでいくことになる。初めてのリストで、こちらに来てから時間が短ったので、簡単ではなかった」とコメントした。

 アルベルト・ザッケローニ(Alberto Zaccheroni)元監督が率いたブラジルW杯で簡単に敗退を喫し、アギーレ前監督のが率いたアジアカップで成功を収めることのできなかった日本のメンバーから遠藤が外れたことは、一時代の幕を閉じられることを示唆している。

 遠藤はアジアカップで代表戦150試合出場を果たして元ドイツ代表のローター・マテウス(Lothar Matthaus)氏の記録に並び、敗退を喫したアラブ首長国連邦(UAE)戦でその数字さらに2試合伸ばした。