【3月19日 AFP】(記事訂正)2014-15アルペンスキーW杯は18日、フランスのメリベル(Meribel)で女子滑降の第8戦が行われ、リンゼイ・ボン(Lindsey Vonn、米国)が優勝し、種目別での優勝も飾った。

 ボンは種目別争いで、W杯総合首位のアンナ・フェニンガー(Anna Fenninger、オーストリア)に35点差、ティナ・マゼ(Tina Maze、スロベニア)に96点差をつけて滑降のシーズン最終戦を迎えた。

 30歳のボンは、ミスを犯すことなく1分29秒87を記録し、エリザベート・ゲルグル(Elisabeth Goergl、オーストリア)に0秒24差、ニコール・ホスプ(Nicole Hosp、オーストリア)に0秒30差をつけてレースを制した。

 マゼは4位に入り、フェニンガーは0秒95差の8位に終わった。

 過去に4度のW杯総合優勝を経験しているボンはこれで18個目のクリスタルグローブを手にしている。

 ボンは2度に及ぶ深刻な膝の故障から復活を果たし、アンネマリー・モザー・プレル(Annemarie Moser-Proell、オーストリア)氏が樹立した女子のW杯歴代最多勝利記録(通算62勝)を更新した。ボンは現在、W杯通算勝利数を66勝まで伸ばしている。

 ボンは2008年から2013年まで女子滑降の種目別6連覇を果たしており、今回の優勝は通算7回目のタイトルになる。同一種目での7度の年間タイトル獲得は、モザー・プレル氏の記録に並んでいる。

 ボンはまた、19日のスーパー大回転で通算19個目のクリスタルグローブを獲得する可能性がある。ボンは同種目の総合優勝争いで、フェニンガーに8点差をつけて首位に立っている。

 アルペンスキーW杯での総合と種目別タイトルの獲得数は、W杯通算86勝を誇る男子のインゲマル・ステンマルク(Ingemar Stenmark、スウェーデン)氏が記録した計19個が歴代最多となっている。

 一方、今季のW杯総合優勝争いではフェニンガーが首位を守っているものの、マゼがその差を12点まで縮めており、最終戦まで目が離せない状況となっている。(c)AFP