【3月17日 AFP】(写真追加)スペイン・マドリード(Madrid)にある三位一体女子修道院(Convento de las Trinitarias Descalzas)で16日、小説「ドン・キホーテ(Don Quixote)」の作者、ミゲル・デ・セルバンテス(Miguel de Cervantes)のものとみられる遺体が発掘された。

 遺体の捜索チームを率い、約1年間にわたって調査を進めている法人類学者のフランシスコ・エチェベリア(Francisco Etxeberria)氏は、修道院の地下のアルコーブ(壁のくぼみ)でセルバンテスの「遺体の一部」を確認したと述べた。セルバンテスは1616年に、英劇作家ウィリアム・シェークスピア(William Shakespeare)が死亡した週と同じ週に死亡したとされている。

 現段階では遺伝学的な証拠はないが、人類学者および考古学者らで構成された捜索チームは、これまでの記録などを基にして調査を行った結果、遺体の一部がセルバンテスのものであると確信しているという。

 謎とされているセルバンテスの埋葬場所を突き止めるべく発掘を進めていたチームは、セルバンテスの棺の一部を発見したと今年1月に発表していた。(c)AFP