【3月17日 AFP】アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)のディエゴ・シメオネ(Diego Simeone)監督は16日、バイヤー・レバークーゼン(Bayer Leverkusen)との欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2014-15)決勝トーナメント1回戦第2戦を翌日に控え、ファンの後押しが第1戦の敗戦を覆すことにつながると期待を寄せた。

 3週間前に行われた第1戦で、アトレティコはレバークーゼンのハカン・チャルハノール(Hakan Calhanoglu)に決勝点を奪われると、最後は10人での戦いを強いられる後味の悪い結果となってしまった。

 しかしながら、本拠地ビセンテ・カルデロン・スタジアム(Vicente Calderon Stadium)で行われた欧州カップ戦では過去22試合で20勝を記録しているアトレティコは、2年連続のベスト8入りに向けて、ホームでの地の利が重要な役割を果たしてくれると期待している。

 16日に行われた記者会見でシメオネ監督は、「明日は、カルデロンがわれわれの勝利を後押しすると期待している」と語った。

「スタジアムでは、一瞬たりとも静まり返ってほしくない」

 一方、レバークーゼンのロジャー・シュミット(Roger Schmidt)監督は、第1戦を1-0で制して優位に立っているにもかかわらず、依然としてアトレティコが有利だと主張している。

「私にとって、3週間前の結果は前向きなものではあるが、まだチームは何も成し遂げていない」

「アトレティコが有利なのは変わっていないし、明日は全力を尽くさなければならない。アトレティコはホームで非常に強いチームだ」

 しかし、アトレティコは最近のスペイン1部リーグで失速しており、4試合連続で勝利から見放された状態で17日の試合に臨むことになる。

 その不振の大きな要因は規律の欠如とみられ、過去5試合のうち3試合で退場者を出し、10人での戦いを強いられている。

 アトレティコがディエゴ・ゴディン(Diego Godin)とティアゴ・メンデス(Tiago Mendes)の主力2人を出場停止で欠くとはいえ、シュミット監督は、大声援がこだまする敵地でチームの若手選手が奮起しなければならないと語った。

「アトレティコの精神力はとても強く、攻撃的な戦いを仕掛けてくる。大熱戦の雰囲気のなかで、われわれは冷静に戦わなければならない」

「雰囲気にのまれる心配はしていないし、興奮している。それは、われわれが遭遇する大きな試練の一部だ」

「勝ち抜けたいのであれば、われわれは懸命に努力することと、敵地での重圧を楽しむことが必要だ」

 シュミット監督はまた、足首を痛めて13日のVfBシュツットガルト(VfB Stuttgart)戦を欠場したラース・ベンダー(Lars Bender)について、先発出場には問題ないとしている。(c)AFP