【3月17日 AFP】テニス、BNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2015)は16日、女子シングルス3回戦が行われ、大会第31シードのベリンダ・ベンチッチ(Belinda Bencic、スイス)は6-4、6-4で第4シードのカロリーネ・ボズニアツキ(Caroline Wozniacki、デンマーク)を破る番狂わせを演じ、4回戦に駒を進めた。

 18歳のベンチッチは、トップ5の選手から初白星を挙げたことについて、「本当にうれしいし、驚いています」と語っている。

「小さい頃、彼女をいつもテレビで見ていた。彼女は私のアイドルで、試合における憧れの存在でした」

 ベンチッチは、昨季のイスタンブール・カップ(Istanbul Cup 2014)でボズニアツキと対戦し、0-6、0-6の「ダブルベーグル」で惨敗を喫していた。

 前回との違いについて聞かれたベンチッチは、「今回は勝った」とおどけると、「より堅実なプレーができた。イスタンブール(Istanbul)ではリスペクトしすぎて、緊張していた。今日は良いゲームプランを持っていたし、しなければいけないことを実行しました」と振り返った。

 世界ランク37位のベンチッチは、昨年の全米オープン(The US Open Tennis Championships 2014)でアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)やエレナ・ヤンコビッチ(Jelena Jankovic、セルビア)に勝利する快進撃をみせ、8強入りを果たすと、WTAツアーの年間最優秀新人賞に輝いた。

 元女王のボズニアツキは、先日のBMWマレーシア・オープン(BMW Malaysian Open 2015)でキャリア通算23度目の優勝を果たしており、この日も5本のサービスエースを決めるなどしたが、8度のダブルフォールトに苦しみ、セカンドサーブではわずか11ポイントの獲得にとどまった。

 2011年大会覇者のボズニアツキは、2010年と2013年にも準優勝に輝いた実績を持つが、2013年はBNPパリバ・オープン以外に、わずか1大会でしか決勝に進出することができなかった。

 また、昨年この大会で4回戦敗退に終わってからは、数か月間苦しい時間を過ごしたが、全米オープンでようやく復調の兆しをみせていた。

 ベンチッチは、次戦で2010年大会女王のヤンコビッチと対戦する。(c)AFP/Greg Heakes