【3月14日 AFP】サッカー日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ(Vahid Halilhodzic)新監督が13日、就任会見に臨み、日本の粉々になった自信と自尊心を取り戻すと語った。

 62歳のハリルホジッチ監督は来日から数時間で会見に出席し、「日本の監督をするオファーを受けることは非常に光栄だ」と語った。

「日本はW杯ブラジル大会(2014 World Cup)後に成績が下がったが、いくつかの点で向上させることができる。クオリティーのある選手がいて、技術と規律を持ち合わせている。何か大きなことを成し遂げる準備ができていると思う。それについては楽観している」

 香川真司(Shinji Kagawa)や本田圭佑(Keisuke Honda)らここ数か月苦しんでいる選手がいる中、ハリルホジッチ監督は名前を挙げることはせず、「チームは自信を失っている。何人かの選手は、2、3年前はもっと良い選手だった」とし、自分の仕事は自信を取り戻させることだと語った。

「選手たちには私の哲学を伝え、良いプレーをしていたことを思い出させる。少し辛抱強くみていただき、時間をもらって、良い仕事をして結果を出したい」

 一方で新指揮官は、日本のメディアに向け自身のやり方に対する礼儀と敬意を求めた。

「私はすでにこういったデリケートな状況で仕事した経験がある。しかし、結果を出すには時間がかかる。批判が出てくることは当たり前だが、メディアの方々とはお互いに尊敬し合う関係を築きたい」

「日本は国際サッカー連盟(FIFA)のランキングで順位を下げたが、アルジェリアも同じ状況だった。3年間の仕事で彼らの順位を17位まで上げた。それと同じことを日本もできると確信している」

 そして、ハリルホジッチ監督は代表選出が確約されている選手は一人もいないと続けた。

「今のところ確定しているメンバーはいない。日本代表はすべての人のもので、能力の高い選手が入る。私はネガティブなことが嫌いで、負けるのが大嫌いで、負けた時には気分が悪くなる。勝つことだけを考えていて、彼らを本当に復活させたいと思っている」

「日本はもっと上に行ける。大きな責任はあるが、それについては楽観的だ」

(c)AFP