【3月12日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は11日、開発中の超大型ロケット「スペース・ローンチ・システム(Space Launch SystemSLS)」の固体燃料ロケット・ブースターの初稼働試験を行った。このブースターが誇る出力は、史上最大だという。

 米ユタ(Utah)州で行われた試験では、全長54メートルのブースターは水平に固定され、約2分間稼働した。NASAは、この試験を火星へと向かうための「重要な節目」と位置付けている。

 将来的には、このブースターやRS-25エンジンを使って、火星や小惑星に向けた有人飛行を行うことになるという。2017年に予定されている最初の打ち上げでは、まず70トン構成の機体で無人の宇宙船「オリオン(Orion)」を宇宙空間へと送り込む。完成時には史上最大の打ち上げ能力を誇ることになる同130トン構成の機体についても開発が進められている。(c)AFP