【3月12日 AFP】5月2日に行われる予定のマニー・パッキャオ(Manny Pacquiao、フィリピン)とフロイド・メイウェザー・ジュニア(Floyd Mayweather Jr.、米国)のボクシング界待望の一戦について、大会主催者は11日、観戦チケットの価格が最高7500ドル(約90万円)になることを明かした。

 収容人数1万6800人のMGMグランド・ガーデン・アリーナ(MGM Grand Garden Arena)で行われるこの試合のチケットは、ここ10年のスポーツ観戦チケットのなかでも、最高に激しい争奪戦になることが確実視される。

 しかし主催者は、価格が1500ドル(約18万円)から7500ドルになると発表する一方で、どれほどの枚数が一般販売されるかは明らかにしていない。

 チケットの多くは、富裕層やセレブに行き渡るとみられている。彼らのなかには、この日、ボクシング史上最大の一戦と派手に銘打たれた試合会場にいるところを、なんとしてもおさえられたいと思っている者たちがいる。

 そうした声がかなりやかましいことを考えれば、実際に一般向けに売り出されるチケットの枚数は、この会場で行われるほかの試合と比べ、相当に少なくなることが予想される。

 試合の注目度の高さを表すかのように、この日ロサンゼルス(Los Angeles)で行われた両選手の共同会見には、600のメディアが足を運んだ。試合の週以外で予定されている会見は、この1回限りとなっている。

 またこの一戦は、ペイ・パー・ビュー(PPV)の収益でも記録を更新する可能性が高い。中継局は、この試合の購入に100ドル(約1万2000円)前後の価格を設定するものとみられている。

 海千山千のプロモーター、ボブ・アラム(Bob Arum)氏は、この試合が、世界を舞台にボクシングが輝きを放つ貴重な機会になると話した。

「スーパーボウル(Super Bowl)のような一大イベントや、五輪も世界中で注目される。しかしボクシングの1試合に世界中の注目が集まることは、これまでほとんどなかった。だが信じてほしい。今回は世界中が、このビッグイベントの行く末にくぎ付けになる」

(c)AFP