【3月11日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」に加わるためシリアに向かったとされるロンドン(London)出身の少女3人が、家族が持っていた宝飾品類を持ち出して売り、渡航費を捻出していたとみられることが分かった。英警察が10日、明らかにした。しかし、少女の家族はこの発表に対する疑念を表明している。

 同じ学校に通う友人同士だったカディーザ・サルタナ(Kadiza Sultana)さん(16)、シャミーマ・ベガム(Shamima Begum)さん(15)、アミラ・アバセ(Amira Abase)さん(15)は先月、トルコ・イスタンブール(Istanbul)に到着。その後、シリアでISに合流したとみられている。

 同国のテロ対策を主導するロンドン警視庁(Scotland Yard)のマーク・ロウリー(Mark Rowley)警視監は、議会下院の内務委員会で証言し、少女たちが航空券の代金として旅行代理店に対し1000ポンド(約18万円)以上を支払っていたと明らかにした。

 代金の調達方法について尋ねられた警視監は、「家族の1人からの宝飾品の窃盗に関連しているとみている」と説明した。

 一方、家族らはこれに対し、なくなっている宝飾品類に大きな価値はないとした上で、少女たちは何者かから資金援助を受けていたに違いないと述べている。(c)AFP/Alice RITCHIE