【3月9日 AFP】フランスのマニュエル・バルス(Manuel Valls)首相は8日、イラクとシリアで活動するイスラム過激派組織に加わる欧州人の数が、年末までに現在の3倍の1万人に増える可能性があると警告した。

 バルス首相は仏ニュース専門チャンネル「iTele」に対し、「イラクとシリアには現在、3000人の欧州人がいる。今後の数か月を予測すると、夏までに5000人、年末には1万人に増えている可能性がある」と述べた。

 また、すでにこれらの紛争地域に入った人や、同地域から欧州に帰還した人、または同地域への渡航を計画している人たちが1400人いるとの見解を示した。

 フランスはベルギーとともに、イラク・シリア両国の領土の広範囲を掌握したイスラム過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」に参加するために出国する人数が最も多い国となっている。

 一方、英紙サンデー・テレグラフ(Sunday Telegraph)の報道によると、英国からISの戦闘に加わった推定700人のうちの約半数に当たる320人が既に帰国しており、同紙はこうした人々を「危険な」存在として伝えている。(c)AFP