【3月11日 AFP】今季のフォーミュラワン(F1、F1世界選手権)は、15日に決勝が行われるオーストラリアGP(Australian Grand Prix 2015)で開幕を迎える。

 ここでは、シーズンが終了した昨年11月以降の新たな変更点に目を向ける。

■シーズン最終戦のポイント2倍は廃止

 タイトル争いをより面白いものにするため、シーズン最終戦で2倍のポイントが与えられるという物議を醸した制度は、わずか1年での廃止が決まった。このシステムは、ドライバー陣から激しく批判を受けた上、2014年の年間王者争いに影響を及ぼすこともなかった。

■メキシコGP復活で年間20レースに

 23年ぶりに開催されるメキシコGP(Mexican Grand Prix 2015)の復活で、今シーズンは過去最多タイとなる全20戦が行われることになった。しかしながら、予定されていた韓国GP(Korean Grand Prix)はスケジュール表から姿を消している。

■マクラーレン・ホンダ、過去の栄光に再び火をともせるか

 マクラーレン・ホンダ(McLaren-Honda)のパートナーシップは、1980年代後半から90年代前半に、4年連続のタイトル獲得を果たした。そして、ホンダはマクラーレンのエンジン・サプライヤーとして6年ぶりにF1復帰を果たすことになった。ホンダは、フルワークス体制で参戦した3シーズン、成功とはほど遠い結果に終わっていた。

■バーチャルセーフティーカー導入で安全性を向上

 昨シーズンの日本GP(Japan Grand Prix 2014)決勝で起きたマルシャ(Marussia F1 Team)のジュール・ビアンキ(Jules Bianchi)の重大事故が、F1を可能な限り安全なものにしていくことをさらに推し進める形になった。

 コース上のいずれかのセクションで、競技者あるいはオフィシャルが危険にさらされる可能性があるものの、実際のセーフティーカーを使用する理由がない場合、バーチャルセーフティーカーが導入され、各ドライバーのステアリング上のディスプレーにダブルイエローフラッグが振られたとき、ドライバーたちは速度を落とさなければならなくなる。

 さらに、オーストラリアGP、マレーシアGP(Malaysian Grand Prix 2015)、中国GP(Chinese Grand Prix 2015)、日本GP(Japan Grand Prix 2015)、ロシアGP(Russian Grand Prix 2015)は、日没前のフィニッシュを確実にするため、スタート時間が1時間前倒しになる。

■フロントノーズは全面的に変更

 2014年シーズンにもう一つ激しい反発を引き起こしたのは、醜いフロントノーズの見た目だった。レギュレーションの変更により、昨シーズンのデザインに取り入れられ、議論の的になった牙のような突起は姿を消し、対称的でよりフラットなノーズが新たなマシンに採用される。(c)AFP