【3月7日 AFP】ロシアに拘束され、抗議のハンガーストライキを続けているウクライナ人女性パイロット、ナディア・サフチェンコ(Nadia Savchenko)氏(33)の弁護士は6日、同氏が瀕死状態に陥る寸前で、80日間以上にわたって行ってきたハンストを中断したと発表した。

 弁護士の1人であるマーク・フェイギン(Mark Feigin)氏によれば、サフチェンコ氏はハンストを止めるべきだという支持者たちの説得に従い、中断する決意に至ったという。サフチェンコ氏の健康状態は急速に悪化していた一方で、抗議によって解放される見込みはほとんどなかった。

 ウクライナの議員でもあるサフチェンコ氏の行動は国際的な注目を浴び、自国ウクライナでは、東部の分離独立を掲げる親ロシア派に抵抗する内戦の象徴となっていた。

 人権団体らは先月末から、サフチェンコ氏が数日以内に死亡する恐れがあると警告していたが、露政府はウクライナ政府や欧米諸国が繰り返し行った解放要請を無視していた。(c)AFP/Anna SMOLCHENKO