【3月7日 AFP】イタリア・セリエAを主催するレガ・セリエA(Lega Serie A)は6日、財政難に見舞われているパルマ(Parma FC)を救済するため、500万ユーロ(約6億円)を貸し出すことを投票で決定した。

 パルマの選手は給与の未払いを受けて本拠地でのウディネーゼ(Udinese)戦と敵地でのジェノア(Genoa CFC)戦の出場を拒否していたが、これにより8日に行われるホームでのアタランタ(Atalanta)戦が開催可能となった。

 レガ・セリエAは、破産に関する聞き取りが行われ、クラブが事業を継続できる状態にあるかどうかの判断が下される19日まではパルマはプレーをすべきとしている。継続できないと判断された場合、パルマは今シーズンの日程を完遂できなくなる。

 投票ではセリエAの20クラブ中16クラブが賛成票を投じた。ASローマ(AS Roma)、ナポリ(SSC Napoli)、サッスオーロ(US Sassuolo)は投票を棄権し、チェゼーナ(AC Cesena)が反対票を投じている。

 パルマは負債が1億ユーロ(約135億円)、未払いの税金が最大で1700万ユーロ(約23億円)に上っており、リーグ側はすでに選手への給与の未払いを理由にリーグ戦の勝ち点を1ポイント剥奪している。

 仮にパルマが破産すれば、今季ここまでのパルマ戦の試合結果はそのまま、今後の試合はすべて対戦相手の3-0の勝利になる予定だという。(c)AFP