【3月7日 AFP】男子テニス、国別対抗戦のデビスカップ(Davis Cup 2015)は6日、各地でワールドグループ1回戦が行われ、開催国セルビアはクロアチアに2連勝を収めた。

 クロアチアが、昨年の全米オープン(The US Open Tennis Championships 2014)覇者マリン・チリッチ(Marin Cilic)を欠く中、世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic)率いるセルビアは、1回戦突破に王手をかけた。チリッチは今季、右肩の故障でツアーを欠場している。

 第1試合に出場したジョコビッチは、第1、第2セットの序盤で易々とブレークを奪い、6-3、6-2、6-4で世界ランク158位のマテ・デリッチ(Mate Delic)に快勝する。

 21歳のデリッチは、第3セットで4ゲームを勝ち取り、粘り強さを見せる場面もあったが、四大大会(グランドスラム)通算8勝の27歳には到底及ばなかった。

 デリッチに一度もブレークポイントを与えず、自身のサービスゲームを強固に守ったジョコビッチは、「マテは、世界のトップに仲間入りする可能性と才能にあふれた選手だ。でも、僕は自分のプレーに満足しているし、勝ててうれしいよ」とコメントしている。

 第2試合にセルビア代表として出場したのは、ドーピング検査で規程違反を犯し、12か月の出場停止処分が明けたヴィクトル・トロイキ(Viktor Troicki)。トロイキは、3時間の末に4-6、1-6、6-3、6-2、6-1でボルナ・コリッチ(Borna Coric)を下した。

 18歳のコリッチは、先日のドバイ・テニス選手権(Dubai Duty Free Tennis Championships 2015)で、2012年の全米オープン(The US Open Tennis Championships 2012)と2013年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2013)覇者であるアンディ・マレー(Andy Murray、英国)を破る番狂わせを演じたばかりだった。(c)AFP