【3月6日 AFP】14-15NBAは5日、各地で試合が行われ、シカゴ・ブルズ(Chicago Bulls)は試合時間残り2.1秒の場面でイートワン・ムーア(E'Twaun Moore)が3ポイントシュートを決め、オクラホマシティ・サンダー(Oklahoma City Thunder)に108-105で勝利した。

 故障者が続出しているブルズで出場時間が増えていたムーアは、自己最多となる19得点のうち13得点を第4クオーターだけで稼いだ。

 ブルズでは、この試合26得点を挙げたモンテネグロ出身のニコラ・ミロティッチ(Nikola Mirotic)も第4クオーターで14得点を記録すると、パウ・ガソル(Pau Gasol)とマイク・ダンリービー(Mike Dunleavy)はそれぞれ21得点の活躍をみせた。

 最大16点のリードを許し、残り時間約9分としたところでも10点差を追っていたブルズだが、これで2連勝を飾っている。

 対するサンダーは、前回の試合でラッセル・ウエストブルック(Russell Westbrook)が、1989年に元ブルズのマイケル・ジョーダン(Michael Jordan)が7試合連続を達成して以来となる4試合連続トリプルダブルの偉業を成し遂げ、この日の試合に臨んだ。

 チーム記録となる3試合連続40得点以上を挙げていたウエストブルックは、この日も43得点を記録したものの、ほかの成績は7アシスト、8リバウンドに終わり、トリプルダブル達成はならなかった。

 セルジ・イバカ(Serge Ibaka)が25得点9リバウンドを記録したサンダーは、フィラデルフィア・セブンティシクサーズ(Philadelphia 76ers)に123-118で勝利した前日の試合でオーバータイムを戦っており、その影響が出たのかは分からないが、ラスト5分から4分以上も得点できなかった。

 サンダーはその間に1点差まで詰め寄られたものの、試合時間残り約30秒とした場面でもまだ105-104とリードを保っていた。

 しかし、ウエストブルックがシュートを外したあとの残り4.9秒でタイムアウトを取ったブルズは、再開後のインバウンドパスを受けたガソルがコーナーで待ち構えていたムーアに素早くパスを出した。するとムーアは、ウエストブルックをかわして3ポイントシュートを沈め、ブルズが107-105とリードを奪った。

 サンダーは直後の攻撃で、ウエストブルックがヨアキム・ノア(Joakim Noah)とムーアに挟まれて足がアウトオブバウンズになってしまった。そして時間切れを迎えた試合は、ブルズに軍配が上がった。

 元最優秀選手(MVP)のデリック・ローズ(Derrick Rose)、オールスター選出のジミー・バトラー(Jimmy Butler)、そしてタージ・ギブソン(Taj Gibson)を故障で欠いているブルズだが、ガソルが12リバウンド、ノアは4得点12リバウンド9アシストを記録した。

 一方、昨季MVPのケビン・デュラント(Kevin Durant)が戦列を離れているサンダーは、ウエストブルックが2日連続でフェイスマスクを着用して試合に出場した。顔を骨折したウエストブルックは、先週末に手術を受けたあと1試合を欠場していた。(c)AFP