【3月4日 AFP】インドの裁判所は、2012年12月にインドの首都ニューデリー(New Delhi)でバスに乗っていた女子学生(当時23歳)が6人の男に性的暴行を受け死亡した事件の犯人の1人のインタビューが収められているドキュメンタリー番組の放送を禁止する判断を示した。地元警察が4日、明らかにした。

 英国放送協会(BBC)制作のドキュメンタリー番組「India's Daughter(インドの娘)」には、強姦(ごうかん)と殺人罪で死刑判決を受けたムケシュ・シン(Mukesh Singh)死刑囚がインタビューの中で被害女性を批判する場面が含まれており、そのため裁判所はインド国内のメディアに対し、放送を禁止したという。ニューデリー警察のラジャン・バガット(Rajan Bhagat)報道官によると、同警察は3日夜、「好ましくない内容」であることを理由にこの番組の放送を禁じる裁判所命令を得た。

 バガット報道官はAFPに対し、「われわれが視聴したのは番組の予告編だけだが、内容が治安を乱す可能性があると考え、裁判所の判断を仰いでいた」と説明した。(c)AFP/Annie BANERJI