【3月1日 AFP】テニス、ドバイ・テニス選手権(Dubai Duty Free Tennis Championships 2015)は28日、男子シングルス決勝が行われ、大会第2シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が6-4、7-5で第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)を下し、通算7度目の大会制覇を飾った。

 フェデラーはこれでジョコビッチとの対戦成績を20勝17敗とし、ライバルとの差を保った。ツアー通算84度目の優勝を飾ったフェデラーは、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)とゲリー・ウェバー・オープン(Gerry Weber Open)でも7度の優勝を誇っている。

 また、見事なサーブをみせたフェデラーは12本のエースを記録し、1991年以降では3人しか達成していないキャリア通算9000エース越えを果たしている。

 全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2015)の3回戦でアンドレアス・セッピ(Andreas Seppi、イタリア)に敗れ、良き時代は終わったと言われたフェデラーだったが、この優勝で素早く反撃に出た。

 33歳のフェデラーは、「僕がどれだけ歳を取っているかを言う人がいるが、どれほどの時間が残されているかは誰にも分からない。まだベストな状態でプレーできる」と挑むように語った。

 フェデラーは第8ゲームでブレークを奪い、第1セットを先取。さらに第2セットでも第11ゲームで手にした唯一のブレークで勝利を決めた。

 しかしながらジョコビッチも、第1セットの第3ゲームや第2セットの第8、第10ゲームでゲームカウント40-15とブレークポイントを握っていた。特に第2セットに迎えたチャンスはともにセットポイントだったが、2度ともフェデラーのエースに阻まれた。

 コーチを務めるボリス・ベッカー(Boris Becker)氏の獲得タイトル数を抜く通算50度目の優勝を逃したジョコビッチは、合計7度のブレークポイントのチャンスを生かせなかったことを悔やんでいることだろう。(c)AFP/Richard Eaton