【2月28日 AFP】国際自転車競技連合(UCI)は27日、ドーピング問題を抱えるアスタナ(Astana Pro Team)のワールドツアーライセンス取り消しを要求した。

 UCIは、ライセンス委員会の再検討を「強制させるような原因」が調査に含まれているとし、その中でアスタナのライセンス取り消しが求められた。

 ワールドツアーライセンスは、昨年アスタナのヴィンセンツォ・ニバリ(Vincenzo Nibali、イタリア)が制したツール・ド・フランス(Tour de France)などのグランツール(三大ツール)を含めた国際レースの出場権を認めるもの。

 アスタナ側はUCIの動向を「尊重せざるを得ない」として最終的な判断を待っており、チームは弁護士の助言を求めていると報じられている。

 昨年、アスタナからはマキシム・イグリンスキー(Maxim Iglinskiy)とバレンティン・イグリンスキー(Valentin Iglinsky)の兄弟に加え、他の3人から禁止薬物の陽性反応が出て注目を集めていた。さらに、禁止薬物使用に関わったとされるミケーレ・フェラーリ(Michele Ferrari)医師との接触についても疑惑が持たれた。

 UCIは昨年12月、ドーピング問題に関連してローザンヌ大学スポーツ科学研究所(Institute of Sport Sciences of the University of Lausanne)による監査に協力することなどを条件に、アスタナにライセンスを認可していた。(c)AFP