【2月28日 AFP】国際オリンピック委員会(IOC)は27日、2020年の東京五輪で10億ドル(約1196億円)以上の予算削減計画の一部となる3つの競技会場の変更を承認した。

 ブラジル・リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)で行われたIOC理事会は、東京五輪と2018年に開催される韓国・平昌(Pyeongchang)での冬季五輪の準備に重点が置いて行われた。

 東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(The Tokyo Organising Committee of the Olympic and Paralympic Games)の武藤敏郎(Toshiro Muto)事務総長は、大会費用の削減のために3会場の変更を提案し、これが了承された。

 組織委は人件費や建設費が上がる施設の新設計画を中止し、バスケットボール会場を都内から埼玉へ移し、環境への懸念を軽減するためにカヌー・スラロームの会場を移動させ、馬術競技を1964年の東京五輪で使用された馬事公苑(Baji Park)で開催する方向性を打ち出していた。

 IOCのクリストファー・デュビ(Christoph Dubi)事務局長は、バスケットボール会場となる3万7000人収容のさいたまスーパーアリーナ(Saitama Super Arena)は「素晴らしい会場」と語り、この提案は「多額の削減」につながると予期している。(c)AFP