■ヨルダン人焼殺で決意新たに

 戦闘機パイロットは地上でも危険にさらされる可能性がある。ISが拘束していたヨルダン人パイロットのモアズ・カサスベ(Maaz al-Kassasbeh)中尉を焼殺する動画を公開したことで、シャルピーさんらパイロットは、自分たちが常に敵の火線に立たされていることを痛感したという。

 シャルピーさんは顔を覆った状態でインタビューに応じた。1月にパリ(Paris)で起き17人が死亡したイスラム過激派による一連の襲撃事件を受け、仏軍では兵士らに匿名での取材対応を課す厳しい方針が定められている。

 「ああいった残虐行為はいや応なく、心理面に影響を及ぼす。多くのパイロットは自問している。『ISに捕らえられたらどうなるのか』」とシャルピーさんは語った。「だが、同時にわれわれの決意は一層固まった。あのようなひどい行為に及ぶ敵との戦いは、パイロットにとって大きな動力源になる」

(c)AFP/Valérie Leroux