【2月25日 AFP】ブラジル当局は、アマゾン(Amazon)の熱帯雨林における過去数年間の森林伐採の20%に非があるとされるギャングのリーダーを24日までに逮捕したと発表した。

 検察当局が「アマゾンの唯一最大の森林破壊者」と呼ぶエセキエル・アントニオ・カスターニャ(Ezequiel Antonio Castanha)容疑者は先週末、ブラジル北部パラ(Para)州で身柄を拘束された。6か月に及ぶ警察の捜査でこれまでに同容疑者の他8人が逮捕されている。

 検察によると、カスターニャ容疑者の一味はアマゾンの土地を不正に奪い、森林を伐採した上、高額で放牧業者へ売却していた。この一味による損害は金額にして2億3000万ドル(約275億円)に上るという。

 捜査に加わっていたブラジル環境・再生可能天然資源院(IBAMA)のルチアーノ・エバリスト(Luciano Evaristo)氏は「このギャングの解体は、アマゾン地域の森林破壊の抑制に大きく貢献する」と述べた。

 カスターニャ容疑者には違法伐採、共謀、資金洗浄、偽造文書行使などの疑いがかけられており、有罪となった場合、40年以上の実刑を科される可能性がある。(c)AFP