【2月23日 AFP】イタリア・セリエA、パルマ(Parma FC)の主将アレッサンドロ・ルカレッリ(Alessandro Lucarelli)は22日、窮地に立たされたクラブが資金難のためにウディネーゼ(Udinese)戦を延期する中、リーグとイタリアサッカー連盟(FIGC)を非難した。

 パルマはセリエAの最下位に沈んでいるが、ほぼ確実となったセリエB(2部)への降格は、クラブが抱える悩みの一端に過ぎない。

 選手の給与が未払いとなった後オーナーが2度変わる中、破産寸前のパルマは今シーズンの残りを戦い切ることができない危機にさらされている。

 イタリアサッカー選手協会(AIC)とFIGCは、パルマ救済のためにクラブ側と会合を持った。またソーシャルメディア上では、選手や元選手、ファンがツイッター(Twitter)上で#SaveParma(パルマを救え)のハッシュタグを使ったキャンペーンを開始している。

 22日付の伊ガゼッタ・デロ・スポルト(Gazzetta dello Sport)紙のインタビューでルカレッリは、トンマーゾ・ギラルディ(Tommaso Ghirardi)元会長がクラブを保有していた際に、給与の支払いが期限ぎりぎりとなりはじめた「2年前」からパルマが問題を抱えるようになったとし、「その頃、疑念を抱くようになった」と語った。

 しかしながら一方でルカレッリは、パルマをこのような苦境に陥ることを「容認」したリーグ側と連盟を批判した。

「ほとんどはギラルディの責任だが、リーグやサッカー連盟はこういったことが起きるのを容認してはならなかった」

 ギラルディ氏は昨年のクリスマスを前にクラブをアルバニア人実業家に売却したが、この契約は2か月しか持たず、さらにジャンピエトロ・マネンティ(Giampietro Manenti)氏にクラブは売られた。

 マネンティ氏もここ数週間クラブを安定させることができず、報道によれば、リーグと連盟はパルマがリーグ戦を戦い続けられるよう資金を貸し出すことを話し合っているという。

 ルカッレッリはまた、マネンティ氏が「大きな約束とともにわれわれの元にやってきたが、まだ1ユーロも見ていない」と付け加えている。

 パルマを管財人の管理下に置き、セリエBから新たにスタートを切らせるという計画も出ている。

 リーグ側はもしパルマが今季を終えることができなくなれば、これまでの結果はそのままとなり、今後の試合はすべて自動的に0-3でパルマの敗戦とみなされる予定としている。(c)AFP