アフリカ系米国人として初めて映画芸術科学アカデミーの代表を務めているシェリル・ブーンアイザック(Cheryl Boone Isaacs)氏は、「個人的には、すべての部門で候補者にもっと文化的な多様性が見られることを希望しているし、その時を楽しみにしている」と述べている。

 しかし米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(University of California Los AngelesUCLA)のアフリカ系米国人研究センター長で、「ハリウッド・ディバーシティー・リポート」(The Hollywood Diversity Report)」の著者としても知られるダーネル・ハント(Darnell Hunt)氏は、ハリウッドは間違った方向に進んでいると話す。

 数週間のうちに新しいリポートを出版する予定のハント氏は、映画芸術科学アカデミーはメンバーの93%が白人で、70%が男性、そして平均年齢は63歳だと指摘する。

 ハント氏は、「米国はどんどん多様化しているというのに、アカデミーはいろいろな意味で過去に取り残されている」と言う。「今後20~30年で米国の人口の過半数を人種的少数派が占めるようになるのに、アカデミー賞を決める人々の90%が白人というのは納得できない」

 映画『スカーフェイス(Scarface)』(1983年)のプロデューサーを務めたメディア大手ユニバーサル・ピクチャーズ(Universal Studios)の元幹部で、1978年からは映画芸術科学アカデミーのメンバーでもあるピーター・サファイア(Peter Saphier)氏はAFPに対し、「アカデミー自体にもっと多様性が必要だ」と言う。「アフリカ系米国人がアカデミー会長に就任し、メンバーの多様性を高める努力を続けている」

 抗議行動は、俳優たちがレッド・カーペットを歩くファッションパレードの直前、アカデミー賞授賞式開幕3時間前の22日午後2時(日本時間23日午前7時)に始まる予定。(c)AFP/Guillaume Meyer