問題抱えるチェルシー、10人でバーンリーと引き分ける
このニュースをシェア
【2月22日 AFP】14-15イングランド・プレミアリーグは21日、第26節の試合が行われ、チェルシー(Chelsea)は1-1でバーンリーFC(Burnley FC)と引き分けた。
ピッチ外で議論が巻き起こった1週間に続き本拠地スタンフォード・ブリッジ(Stamford Bridge)には悪意のある午後が訪れ、リーグ首位のチェルシーはネマニャ・マティッチ(Nemanja Matic)が退場処分となって試合を引き分けで終えた。
前半14分にブラニスラフ・イヴァノヴィッチ(Branislav Ivanovic)のゴールで先制したチェルシーだったが、後半にマティッチが退場処分となると、アドバンテージを手にしたバーンリーは試合時間残り9分のところでベン・ミー(Ben Mee)が得点し、予期せぬ勝ち点1を手にした。
マーティン・アトキンソン(Martin Atkinson)主審に3度PKのアピールを見送られ、アシュリー・バーンズ(Ashley Barnes)のタックルがマティッチの報復行為の原因となったこともあり、チェルシーを率いるジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督は不当な扱いを受けたと感じているかもしれない。
後半25分、マティッチはボールを争った際にバーンズの足の裏がすねに入り、報復行為で退場処分となった。極端な反応を見せたマティッチはバーンズを押し倒すと、アトキンソン主審はすぐさまレッドカードを提示した。
2位マンチェスター・シティ(Manchester City)がニューカッスル(Newcastle United)に勝利したため、その勝ち点差が5に縮まり、ここ数日問題を抱えているチェルシーは意気消沈となった。
バーンリー戦は「平等のための試合」と銘打ち行うことがあらかじめ予定されていたが、17日にサポーターの一団がフランス・パリ(Paris)の地下鉄で黒人男性の乗車を妨害し、人種差別主義の歌を口にする衝撃的な事件が起きた。
チェルシーのジョン・テリー(John Terry)やブルース・バック(Bruce Buck)会長が、マッチデー・プログラムで反人種差別キャンペーンへの誓いを記し、サポーターも人種差別を非難する横断幕を張り出した。
しかしながら、欧州チャンピオンズリーグ2014-15(UEFA Champions League 2014-15)のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-Germain、PSG)戦後に帰国したチェルシーのサポーターが、英ロンドン(London)のセント・パンクラス(St Pancras)駅でさらに人種差別的な歌を歌い、警察が申し立てを受けて捜査していると報じられ、問題は紛糾している。(c)AFP