【2月20日 AFP】インドの富豪夫妻がペットのサルを唯一の相続人に指定した。この夫妻は、サルを飼うようになってから裕福になったので、自分たちの亡き後、サルの世話を保証したいと話している。

 ブラジェッシュ・スリバスタバ(Brajesh Srivastava)さん(48)と妻のシャビスタ(Shabista Srivastava)さん(45)には子どもがいない。だが、ペットのサルのチュンマン(Chunmun)君を息子のようにみなし、自分たちよりもチュンマン君が長生きした場合に世話を受けられるよう、信託を用意した。

 2人は家族の反対を押し切って結婚した当初は貧しかったが、04年にチュンマン君を飼い始めてから、シャビスタさんは弁護士として成功。夫のブラジェッシュさんはケーブルテレビ網や製粉所を含む複数の会社を所有しており、そのすべてにチュンマンの名を付けている。

 チュンマン君には、同夫妻の邸宅の中にエアコン付きの自室があり、夫妻もチュンマン君の「妻」として受け入れている雌のサル、ビッティ(Bitti)と共有している。シャビスタさんによると、2匹のサルの好物は中華料理、飲み物は紅茶とマンゴージュースだ。シャビスタさんは毎年このカップルの「結婚記念日」のパーティーを主催し、数百人の友人を招いて祝っている。 チュンマン君が相続人に指定された資産には、このウッタルプラデシュ(Uttar Pradesh)州の邸宅や会社の他、土地や貯金が含まれている。

「私たちには子どもがなく、チュンマンは私にとって息子です。私たちが死んだ後も、チュンマンが今と変わらずに生活できるよう保証したい」とシャビスタさんは語っている。(c)AFP