【2月20日 AFP】スウェーデンの自動車会社ボルボ・カーズ(Volvo Cars)は19日、今後2年をめどに公道での試験的導入を目指す自動運転車の設計完了を発表した。

 ボルボ・カーズ社のピーター・メルテンス(Peter Mertens)研究開発担当上級副社長は声明を発表し「ボルボ・カーズは生産可能な全自動運転システムの設計を完成させた」と述べ、「この大きな飛躍を遂げた鍵は、センサーの複合ネットワーク、クラウドベースの測位システムと、インテリジェント・ブレーキングおよびステアリング技術にある」 と付け加えた。

 ボルボ・カーズは、既に開発を進めている日産自動車(Nissan Motor)や米グーグル(Google)とともに、最初の自動運転車の市場への提供を競うことになった。

「自動運転は運転そのものの概念を根本的に変えるものだ」と話すメルテンス氏によると、同社が開発したものは、一部で不備が生じた際にも安全に機能し続けるバックアップシステムを備えた「オートパイロット」だという。また緊急時の反応は、ほとんどの人間よりも早いとした。

 同社技術担当社も、「この複雑なシステムは、その信頼性が99%では十分ではない。実際の道路で他の車両と一緒に走るためには、限りなく100%に近い信頼性が必要となる」と説明している。

 ボルボ・カーズは2017年、同国の交通当局および自治政府とともに、スウェーデンのイエーテボリ(Gothenburg)市周辺の公道で、100台の自動運転車を走らせる試験的イニシアティブを計画している。(c)AFP