米ロサンゼルスの病院で院内感染、内視鏡で感染か
このニュースをシェア
【2月20日 AFP】米カリフォルニア(California)州ロサンゼルス(Los Angeles)の病院が19日、180人近くが抗生物質に耐性を持つ細菌に院内感染した可能性があると発表した。
ロナルド・レーガンUCLA医療センター(Ronald Reagan UCLA Medical Center)によると、同病院の患者のうち少なくとも7人がカルバペネム耐性腸内細菌(Carbapenem-Resistant Enterobacteriaceae、CRE)に感染した。また死亡した患者2人について、この細菌が死亡の要因となった可能性があるという。
同病院の内部調査で、2014年10月~2015年1月に膵臓(すいぞう)や胆管にある疾患の診断や治療を行う際に使用された内視鏡を経由してこの細菌が感染したとみられることが分かった。病院は、細菌が検出された後、速やかにロサンゼルス郡とカリフォルニア州の公衆衛生当局に報告したとしている。
病院側は、内視鏡の製造元が定めた基準と国の指針に従って内視鏡を消毒していたとしている。感染源になったと疑われる内視鏡2本はただちに治療で使うのをやめ、それ以外の内視鏡については消毒の基準を厳しくしたという。(c)AFP