【2月15日 AFP】五輪の陸上男子短距離で6つの金メダルを獲得しているジャマイカのウサイン・ボルト(Usain Bolt)が、2017年に開催される第16回世界陸上ロンドン大会(16th IAAF World Championships in Athletics London)で現役引退する意向を表明した。14日付の英大衆紙デーリー・メール(Daily Mail)がインタビューを報じた。

 28歳のボルトはこれまで、2016年のリオデジャネイロ五輪をもって引退すると語っていたが、100メートルのみながら2017年まで現役を続行すると明かした。

「(2016年の引退は)当初の計画さ。ただ、スポンサーが2017年まで、ロンドン(London)までもう1年続けてほしいと頼んできたんだ」と、ボルトは同紙に語った。

「ただ、やるのは一種目、100だ。これについてはコーチとも話している。それなら集中できるし、成功裏のうちに引退できる」

 今年のボルトは、8月22日から30日に中国・北京(Beijing)で行われる第15回世界陸上北京大会(15th IAAF World Championships in Athletics Beijing)に目標を絞っており、これまで世界陸上で獲得した8つの金メダルに新たなタイトルを加えるとともに、2009年の第12回世界陸上ベルリン大会(12th IAAF World Championships in Athletics Berlin)で樹立した100メートルの世界記録9秒58の更新を狙っている。

「今シーズン、すべてがうまくいけば、僕の人生はなんでも可能さ。良い状態になれれば、今シーズンは素晴らしいものになるだろう」

「戦いに命を懸けている。戦うことを生きがいにしている。ベスト記録との戦いに命を懸けている。ベストを更新することは重要なことなんだ」

(c)AFP