【2月13日 AFP】2013-14シーズンにイングランドラグビーユニオンのトップリーグ・プレミアシップ(Premiership)で確認された脳振とうの症例数は、前年比で59パーセント増加していることが、年間報告書によって明らかになった。

 選手の負傷を報告する「England Professional Rugby Injury Surveillance Project Report」は、プレミアシップに参加する12チームと代表チームにおいて、シーズン中にどのようなけがが報告されたのかを分析している。

 同報告書は、ヨーロピアンラグビーチャンピオンズカップや、国内リーグ・カップ戦に出場した選手の負傷をまとめており、2012-13シーズンの脳振とうの症例数が54だったのに対し、昨季は約6割増の86症例だったという。

 6日にカーディフ(Cardiff)で行われたシックスネーションズ(Six Nations Rugby 2015)開幕戦のウェールズ対イングランドでも、ウェールズのジョージ・ノース(George North)が2度意識を失う場面があった。

 1度目に倒れたときは、いったんピッチの外に運び出され、8分にわたり治療を受けたものの、プレーを再開し2度目に倒れたときは、手当てを受けることなく試合を続行した。

 この結果、ノースは15日にマレーフィールド(Murrayfield)で予定されているスコットランド戦には出場せず、様子をみることになっている。