【2月13日 AFP】国連(UN)の潘基文(バン・キムン、Ban Ki-moon)事務総長は12日、イエメンで国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)が軍施設を制圧し、武器を強奪しているなどの状況を受け、同国は崩壊しつつあると警告、内戦を回避するための行動を呼びかけた。

 潘事務総長は国連安全保障理事会(UN Security Council)で、「はっきり申し上げて、イエメンはわれわれの眼前で崩壊しつつある。傍観することはできない」 と述べ、イエメンでの内戦阻止を強調した。

 長期にわたりアルカイダとの戦いにおける前線となってきたイエメンでは、イスラム教シーア派(Shiite)系の民兵組織「フーシ(Huthis)」が昨年9月に首都サヌア(Sanaa)を制圧、先週は政府を追放するなど混乱が拡大している。

 米英仏の各国は治安上の懸念から在イエメン大使館を閉鎖。米大使館職員は極秘書類やコンピューターなどの取り扱いに注意が必要なものを破壊した後、11日に退避した。

 オランダも12日、これに続き、治安上の配慮から在サヌアの代表機関を一時的に閉鎖した。(c)AFP/Jamal al-Jabiri