【2月13日 AFP】ブラジル代表がサッカー南米ユース選手権(2015 South American Youth Football Championship)で結果を出せずに終わったことを受け、同国の五輪代表チームが見直される可能性が出てきた。

 同大会はアルゼンチンの優勝で幕を閉じ、ブラジルは開催国のウルグアイ、コロンビアに次いで4位に終わっていた。

 ブラジルサッカー連盟(CBF)のジョゼ・マリア・マリン(Jose Maria Marin)会長は、歯に衣着せずチームを酷評するとともに、就任7か月のアレシャンドレ・ガッロ(Alexandre Gallo)監督の時間は終わりを迎えたと語った。

 今大会に参加したU-20代表チームの選手は、来年行われるリオデジャネイロ五輪で同国初の金メダルを狙うチームの大半を占めるとみられている。

 マリン会長は会見で、「ウルグアイで目にしたものはすべて気に入らない。チームも結果も気に入らない。ガッロの地位についても保証しない。監督の座は結果が約束するものだ」と語った。

 4月にはその座をマルコ・ポーロ・デルネロ(Marco Polo Del Nero)次期会長に譲るマリン会長は、「サッカーはチームスポーツだが、個人主義が行きすぎている。私から見れば、十分なチームワークというのは正直見られなかった」と続けた。

 A代表は昨年のW杯ブラジル大会(2014 World Cup)でドイツに大敗を喫しており、各年代の代表チームが不調に陥っている。これに加えカンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権)は多くの問題に直面しており、リーグ戦のレベルが下がる中、多くの有力選手が若い頃から海外移籍している。最近では、その移籍先の多くが中国となっている。(c)AFP