【2月13日 AFP】イタリアのメディアは12日、同国の男子テニスであるポティート・スタラーチェ(Potito Starace)とダニエレ・ブラッチアリ(Daniele Bracciali)が八百長に関与したとして、暫定的に40日間の出場停止処分を受けたと報じた。

 イタリアテニス連盟(FIT)は11日の声明で、「ブラッチアリとスタラーチェは、特定の試合で賭け行為による不正利益を得るため、結果をねじ曲げた」と述べていた。

 両選手は2008年にも、別の賭博スキャンダルで、それぞれ6週間と3か月の出場停止処分を言い渡されていた。

 イタリアのメディアは、FITが「2選手の度重なる不正行為」にしびれを切らし、今回の処分を科したと伝えている。

 2選手の名前は、「カルチョ・スキャンダル」として知られる八百長疑惑を捜査したことで知られる伊クレモナ(Cremona)の検察の取り調べによって明らかになった。

 スタラーチェについては、2011年のハッサン2世グランプリ(Grand Prix Hassan II 2011)決勝で、スペインのパブロ・アンドゥハル(Pablo Andujar)を相手に1-6、2-6の完敗を喫したことが捜査の対象になっている。

 この試合では、スタラーチェが数ゲームの獲得にとどまり、完敗する方に賭けていた人が数人いたことが分かっており、当時アンドゥハルとの対戦で5戦全勝を収めていたスタラーチェにしては、不自然な結果だったとされている。

 捜査官は、八百長に際してテキストメッセージサービス(SMS)や「チャット」が交わされた形跡があることも確認しているという。

 カルチョ・スキャンダルでは、多くのサッカー選手が処分を科されたほか、現イタリア代表監督のアントニオ・コンテ(Antonio Conte)氏は、イタリア・セリエAのシエナ(AC Siena)を率いていた10-11シーズンに、八百長に関する情報を知りながらも提供しなかったとして告発され、4か月の資格停止処分を受けた。(c)AFP