【2月13日 AFP】米国で生後6日の未熟児の赤ん坊が、最年少で心臓移植を受けた。医師や両親が12日、明らかにした。

 オリバー・クロフォード(Oliver Crawford)ちゃんは米アリゾナ(Arizona)州フェニックス小児病院(Phoenix Children's Hospital)で予定日より7週間早く誕生。心臓疾患があったため生き延びることはできないだろうと両親は思っていた。

 母親のケイリン・オットー(Caylyn Otto)さんによると、妊娠33週で破水したとき、死産を覚悟していたという。「ところが頑張って生まれてきたのです」

 妊娠20週目の検査で胎児が拡張型心筋症という心臓の病気の可能性があると知らされ、その4週間後に診断が確定した。医師たちは36週での分娩を計画したが、陣痛は33週で始まった。

 オリバーちゃんは1月5日に誕生し、その後数時間で心臓移植に耐えられるか検査を受けた。1月9日に全国移植待機リストに載せられ、その2日後に移植可能な心臓が見つかった。ケイリンさんは、「私たちの知る限り、オリバーは米国で最年少の臓器移植を受けた患者です。妊娠34週と3日で移植手術を受けたんです」と語った。

 腹部から胸部まで切開する10時間の手術だった。 病院によると体重が約2700グラムのオリバーちゃんは依然として肺が弱いものの、「驚くほど元気」だという。(c)AFP