【2月11日 AFP】薬物規定違反で長期の出場停止処分が科されていた米大リーグ(MLB)のアレックス・ロドリゲス(Alex Rodriguez)は10日、所属するニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)の幹部と90分にわたって会談し、薬物使用と球団批判を謝罪した。

 39歳のロドリゲスは、「バイオジェネシス(Biogenesis)」による薬物スキャンダルの当事者として、ほかの12人の選手とともにリーグから処分を科されていた。

 ほかの選手が50試合の出場停止だったのに対し、ロドリゲスに科されたのは211試合という前例のない処分だった。その後、処分は162試合に軽減されたものの、ロドリゲスは昨シーズンの出場をまったく許されなかった。

 2015年シーズンが始まれば、「A・ロッド(ロドリゲスの愛称)」の復帰が議論を呼ぶことは確実だが、ロドリゲス本人は復帰プロセスの第一歩として、球団幹部に謝罪を行った。

 ロドリゲスは自身の弁護士とともに、ヤンキー・スタジアム(Yankee Stadium)で筆頭オーナーのハル・スタインブレナー(Hal Steinbrenner)氏、球団代表のランディ・レビン(Randy Levine)氏、ゼネラルマネジャー(GM)のブライアン・キャッシュマン(Brian Cashman)氏と会談した。

 ロドリゲスとヤンキースは共同声明を発表し、「アレックスが会合の開催を持ちかけ、球団組織に対して、ここ数年の自身の行動を謝罪した」と述べた。

「あらゆる話題について、誠実かつ忌憚(きたん)ない話し合いが行われた。ヤンキースが関わる部分についていえば、次のステップは春季キャンプで野球に取り組むことだ」

 MLBの通算本塁打の記録更新を目指すロドリゲスだが、2009年には、テキサス・レンジャーズ(Texas Rangers)に所属した2001年から2003年にかけて、ステロイドを使用していたことを認めている。そこに今回のドーピングスキャンダルが重なり、経歴には消せない傷がついた。

 ロドリゲスの通算本塁打数は歴代5位となる現在654本で、4位のウイリー・メイズ(Willie Mays)氏まではあと6本、3位のベーブ・ルース(Babe Ruth)氏までは60本となっている。

 歴代1位のバリー・ボンズ(Barry Bonds)氏は、現在のロドリゲスよりも108本多い762本塁打を放っているが、同氏も禁止薬物の使用が取りざたされており、多くのファンの目には汚れた記録に映っている。

 ロドリゲスは通算本塁打数の順位が上がった場合、ボーナスを受け取れる契約を結んでいる。しかし実際に順位が上がったとしても、球団は薬物使用を理由に支払いを拒否するとみられている。

 ヤンキースは20日から投手と捕手がフロリダ(Florida)でキャンプインする予定となっている。(c)AFP