【2月11日 AFP】米誌ニューズウィーク(Newsweek)のツイッター(Twitter)アカウントが10日、イスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」に同調するハッカーに乗っ取られ、バラク・オバマ(Barack Obama)大統領一家を脅迫するメッセージが記載された。ホワイトハウス(White House)は、米連邦捜査局(FBI)がこの件に関する捜査を開始したと発表した。

 同誌によると、ツイッターアカウントは14分間にわたって乗っ取られた。アカウントには、先月に米中央軍(US Central Command)のソーシャルメディアのアカウントが同様の攻撃を受けた際に使われたものと似た画像が表示された。

 同誌のアカウントには頭と顔を覆った人物の画像と、「サイバー・カリフ(Cyber Caliphate)」(「カリフ」はイスラム教の預言者ムハンマドの後継者のこと)や「Je Suis IS」(フランス語で「私はIS」の意)の文言が表示された。後者は、仏風刺週刊紙シャルリー・エブド(Charlie Hebdo)襲撃事件後に広く使われるようになった「Je suis Charlie(私はシャルリー)」のメッセージをまねたものだ。

 同誌によるものではない投稿はすでに削除されているが、一部メディアが伝えた画像には、ミシェル・オバマ(Michelle Obama)大統領夫人に対する脅迫や「サイバー・ジハード」(サイバー聖戦)を称賛するメッセージなどが表示されている。夫人へのメッセージの中には、「われわれは、あなたと娘たち、そして夫を監視している」というものもあった。

 このほか、「米国とその衛星国がシリアとイラク、アフガニスタンでわれわれの兄弟を殺している間、われわれはお前たちの国のサイバーセキュリティー・システムを内側から破壊している」という文章も掲載された。(c)AFP