【2月9日 AFP】昨年フランスの農場で古雑誌の山に埋もれ、錆びついた状態で見つかった極めて希少なフェラーリ(Ferrari)がこのたび、仏パリ(Paris)で競売に掛けられ、1420万ユーロ(約19億円)で落札された。このフェラーリは、仏俳優アラン・ドロン(Alain Delon)がかつて所有していたこともある一台だ。

 競売会社「アールキュリアル(Artcurial)」のオークションに掛けられたのは、これまでに数十台しか製造されていないフェラーリの「250GT SWBカリフォルニア・スパイダー(250 GT SWB California Spiders)」のうちの一台。

 このフェラーリは、昨年仏西部の農場で約半世紀にわたり放置された末に見つかったもので、同時に見つかった他の複数のクラシックカーとともに6日のオークションに出品された。

 同競売会社が「眠れる森の美女たち」と呼ぶこれらのクラシックカーは、発見当時の状態で競売に掛けられた。すべての車両は、自動車博物館の建設を計画していた熱狂的な愛好家によって建てられた簡易保管場所にあった。

 米専門誌が「今世紀最大の発見」と呼んだこの「宝の山」のなかには、その状態にもかかわらず提示価格の3~4倍で落札されたものも出た。(c)AFP/Tangi QUEMENER