【2月9日 AFP】(一部更新)エジプトの首都カイロ(Cairo)のサッカー場で8日、地元チームのファンが警察と衝突し、検察当局によると少なくとも22人が死亡した。この事態を受け、首相府はエジプトのプレミアリーグ開催を無期限で延期すると発表した。

 首相府の声明は、地元クラブ「アル・ザマレク(El Zamalek)」のファンが試合を見るために会場に入ろうと殺到した際、警察を襲ったと非難している。保健省は22人が死亡した経緯については説明していない。死者は全員が民間人だとされる。また負傷者も25人出ている。

 エジプトでは2012年にサッカーファンが暴動を起こし、数十人が死亡する事件が発生している。この事件を受け、同国内のサッカーチーム同士の試合の大半では一般の入場が制限されているが、8日の試合は一般入場が可能になっていた。

 内務省はこの試合の入場者数を1万人に限定し、チケットは短時間で完売していた。同省によると、チケットを入手できなかった数千人のファンらが会場の壁をよじ登りはじめ、警察が強制排除に乗り出したという。(c)AFP