【2月6日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は5日、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ(Dalai Lama)14世と初めて公式の場で顔を合わせ、「良い友人」とたたえた。

 米首都ワシントンD.C.(Washington, DC)で開催された朝食祈祷会に出席したオバマ大統領は、中国が分離主義者だと非難するダライ・ラマを「慈悲心の実践とは何かをよく示す模範」と紹介。「特別な歓迎を、良い友人に贈りたい」と述べた。

 さらにオバマ大統領は、3000人の参加者を前に、ダライ・ラマは「大きな声を上げて全人類の自由と尊厳を主張するよう、私たちを鼓舞している」と、惜しみない賛辞を贈った。

 共にノーベル平和賞受賞者であるオバマ大統領とダライ・ラマが、公式の場に一緒に姿を見せたのは今回が初めて。2人はこれまで3回会談しているが、いずれも対中関係を刺激しないよう大統領執務室外で非公開で行われていた。(c)AFP/Andrew BEATTY