【2月5日 AFP】エジプトの裁判所は4日、同国で長期にわたり軍政を敷いていたホスニ・ムバラク(Hosni Mubarak)元大統領に対する2011年の大衆蜂起に参加した世俗派活動家230人に対し、終身刑を言い渡した。司法当局者が明らかにした。

 終身刑が言い渡された中には、大衆蜂起を率いた活動家アハメド・ドゥマ(Ahmed Douma)被告も含まれる。また、これとは別に未成年者39人が禁錮10年を言い渡された。被告らは上訴できる。

 エジプト政府はこのところ、アブデルファタフ・サイード・シシ(Abdel Fattah al-Sisi)現大統領の監督の下、反政権派に対する締め付けを続けている。今回の判決は、非イスラム主義者の活動家に言い渡されたものの中では最も厳しいものとなった。

 一連の裁判では、ムバラク元大統領の後継のムハンマド・モルシ(Mohamed Morsi)前大統領を支持していたイスラム主義者ら数百人が死刑判決を言い渡された。国連(UN)は、こうした状況を「近年の歴史で前代未聞」と形容している。

 匿名を条件に取材に応じた司法当局者によると、4日の公判では、被告269人全員が、2011年12月の首都カイロ(Cairo)のタハリール広場(Tahrir Square)付近での治安部隊との衝突に参加したとして有罪判決を受けた。(c)AFP/Haitham El-Tabei